旅する保育士(保育教諭を辞めてワーキングホリデーへ)

元幼稚園教諭のブログ。『人生とは探すものではなく、創るものだ。』やりたいことや好きなことを楽しみながら生きていきたい。理想とするライフスタイルを模索中。

仕事へ行くのが辛くて幼稚園へ行けなかった日の話し。【幼稚園ブラック企業】

3年前に私がこども園で先生をしていた時の話です。当時、5歳児年長クラスの担任と学年主任をしていて、年長クラスを受け持つのも学年主任をやるのも初めてで忙しいながらもやりがいがある日々を送っていました。

 

私が勤めていた園では、週案や月案、クラス便りやおたより帳のコメントなど一通り保護者に出す書類は、園の主任を一度通して訂正があったら書き直してオッケーが出たら出せるという仕組みでした。

 

そろそろ夏休みに入る7月の上旬。その年度から各クラスでクラス便りを出すことになり、私は原稿を書きました。パソコンでも手書きでもどちらでも良いということで、私は手書きの方が可愛らしく温かみがあると思い手書きで書きました。

クラスで取り組んでいる内容やその活動の様子から読み取れるこども達の学びの姿などを書いたのですが、主任にそれを提出して返ってきたのはほぼ全て書き直しという現実(゚∀゚)

 

各クラス自由で良いって言ったから私の感性で全てを書いたのにそれがダメだった。常日頃から私は目の敵にされていて書類系は2度3度書き直し。もしかしたら本当に私は文を書く才能がないのかもしれないけど、それにしても訂正箇所が誰よりも何よりも多かった。笑笑

 

クラス便り+個人の写真付き記録(ポートフォリオ)+個人の生活の姿や今後の期待を書く記録。1クラス30人で1人最低でも2枚は個人記録を書く。

これを全てやり直しにされて土日までも返上してやった仕事が全てやり直しで返ってくることに日々ストレスを感じていました。

 

やっとクラス便りが書けた!なかなかの出来栄えだ!と自己満足していたクラス便りも「こんなの保護者に出せない。」と1人あっけなく返されて、園長先生からは「あなたは保育しなくていいからそれよりも書類を書き直しなさい。」と言われ、補助の先生にクラスを預けて1人職員室でパソコンに向かって「また一から書き直しか。何を書いたらいいんだろう。」と思った時心の中で何かがプツっと切れました。

そして個人の記録はある程度主任が訂正したように文章を打ち直したけど、せっかく作り上げた手書きで写真入りのクラス便りを私はどこからどう訂正したら良いかわからず、訂正ができずにいました。

 

翌朝仕事へ行こうと足取り重く準備をして車に乗り込むと、なぜかポロポロと涙が溢れ始めました。『泣いてる場合じゃない。はやく仕事に行かないと。泣き止まないと。』と思うたびに涙が止まらず、ハンドルを握ったまましばらく泣きました。

それでも涙が止まらないので、副園長先生に電話を掛けました。(副園長は理解がありいつも先生方を励ましてくれる方でした)特に理由は聞かず「今日はゆっくり休んで。」と言ってもらい私はその日仕事を欠勤しました。

 

しばらくして落ち着いてからは、やり直さなくてはいけないクラス便りの再作成をしました。朝から夕方まで丸々1日かけて完成。

原稿は主任から赤ペンだらけで返された日にぐしゃぐしゃに丸めて破いてたから、それを広げてセロハンテープで止めるのがとても切なかった(´-`).。oO笑笑

 

そろそろみんな降園したかなー?と思っていると家のチャイムが鳴りそこには同じ学年の先生方2人(先輩)がいました。怒られると思って出たくなかったけどこのままではいけないと思い、出て謝罪をすると、怒ってなんかなく「気付けなくてごめんね」と謝られました。もう今日から来なくなると心配して家まで来てくれたようです。(過去1、2年に主任の悪対応により辞めた先生は2人います)

 

翌朝は何事もなかったかのように出勤。周りの先生方はかなり気を遣ってくれていたように思います。クラス子ども達は「先生昨日はお勉強行ってたのー?」と無邪気に駆け寄ってきて、無責任なことをしてしまったと罪悪感に駆られました(T_T)

そしてこの日は遠足!!!笑笑

私まさかの遠足前日に突然の欠勤!!!!それをフォローしてくれた補助の先生には頭があがりません。そして遠足も来ないと思い少々覚悟をしていたそうです。申し訳ない(T_T)

 

子ども達と遠足に行き広い公園でお弁当を食べて、プラネタリウムを見る。「お外で食べるご飯はおいしいね!」「こんな綺麗なたくさんの星を初めてみた!!!」と目を輝かせる子ども達。

ゆったりとした時間はとても幸せで、やっぱり私はこの仕事が大好きで、もうこんなこと2度としないと誓いました。と同時に「3月で絶対に仕事を辞める。だからそれまでめいいっぱい仕事をやってやってやり切ってやる!!!」という感情になっていました( ^ω^ )

 

子ども達の「笑顔」と「ありがとう」と「だいすき」が私のやる気の源でした。それだけで嫌なこと全てがリセットされまた頑張ろうという気持ちになれました。

 

これ以降、主任からの大量の赤ペン直しは少し減りました。笑笑

 

この時1日休んで心が復活できて良かった。

きっと中には心が復活できず「辞める」という選択をしいられる人もいるんだろうな…と思うと凄く心が痛む。過去に2人いたからな。。

 

主任からのいじめ被害者の会の3人目になるところだった。。1人は1年目の先生、もう1人は3年目くらいの先生。2人ともうつ病になっちゃったんだよね。私もなりかけていたのかと思うと本当に怖い(T_T)

 

これから先生を目指す若い人たちがこのような被害にあっていないか、思い悩んでいないか、少し思い悩んでいる先生方をサポートをするそんなこともちょっとやってみたいな〜。

 

前の記事にも書いたけど、自分の心に余裕がないと健康でないと間違いなくいい保育はできない!!!!!

心にゆとりを、心も体も健康に。

 

と、まぁ、まとまりがないですが、こんなこともあったな〜と今では懐かしく思えるお話でした。